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​【コンテストにおけるトリックの評価について。

​「コンテストでどんなスタイルの評価が高いのか?」 考えたことはあるでしょうか?

​近年、キッズライダーも増えてきて、同じクラスで戦った時に "フルメイクなのになぜ順位が悪かったのか?" といった疑問を持つ親御さんも多いのではないでしょうか。

レースのように明確な順位が出ない競技ですので、勝った負けたの結果に納得がいかない部分も多いです。

これはフラットランドの良いところでもあり悪いところでもあります。

 

フラットランドは競技の中で最もトリック数が多くいことから、オリジナルを作りやすく、それぞれのトリックの難易度が分かりづらい競技になります。ですので、オリジナルトリックは常に評価されるのです。フラットランドは、オリジナル要素をどれだけ詰め込むかを競う競技と言っても過言ではないでしょう。

オリジナルとは、数多くあるトリックを覚えていく内に、そのライダー独自の癖や過去に覚えてきたトリックが上手くリンクし、これまでに無かった動きとして新たに生まれるトリックです。 無数に枝分かれして、それぞれを覚えて蓄積されたライダーの引き出し。

そうした経験値と偶然、閃きで、それはある意味発明とも言えるでしょう。

​更にはそのオリジナルでさえも進化の過程であり、可能性はそこから無限に広がっていきます...

コンテストにおける評価は、フラットランドという無限の可能性の中では、オリジナルが高く評価されることは仕方がないことで、逆に言えばオリジナルを見つけることができれば、簡単に高評価の対象となるのです。

キッズライダーの場合は、経験値が少なくオリジナルトリックを生み出すことが難しいです。

​ですので、ロングルーティーンを決めた場合であっても、大人のライダーが決めるショートコンボに負けてしまうのは仕方がないことなのです。

​焦らず、じっくりと引き出しを増やしていくことで、思わぬトリックに出会えることでしょう。

【リスクと難易度】

 

 

では、オリジナルを抜きにして、単純にトリックとして難易度が高く、評価されるものはどういったトリックなのでしょうか。

どのスタイルがどれだけ難しいというものではないのですが、単純な評価基準としては以下の3点が上げられます。

・リスク・バーフリップ・コンボ構成 

あくまで僕がジャッジする場合の1つの基準ですが、リスクを伴うスイッチは基本的に難易度が高いと考えています。

それが真ん中の"バーフリップ"です。 コンボ中にバーフリップを入れるということは、両足がペグから離れるか、バリアルをしなければなりません。つまりはハンドルを裏返すだけでそれなりのスキルが要求され、リスクを伴います。

バーフリップだけが評価対象というわけではありませんが、あくまでも評価する上でのポイントという意味合いです。

リアの場合は少し話が違って、リアはオリジナルスタイルを作るのが難しいため、ベーシックトリックから外れた動きをすれば高評価となります。

個人的には、コンテストで出すにはリスキーなアラウンド系も高評価したいところです。

トリックのスピードに関しては、近年の流れからして速ければ良いというわけではないですし、逆に遅いと評価されないということもないように感じます。以前はローリング系のスピンが最強な時代もありましたが、現在はスピンの使い手が多く、そのスピン単体ではなくて、どこから入ってどう抜けるか?の方が重要となっており、やはり他のライダーとの違いや リスキーなスイッチを入れることが加点ポイントとなります。

​スカッフ系については最もリスクが低いスタイルになりますので、いかにスイッチを入れるかが重要になります。

-コンボ構成-

近年最も重要視されているのがこのコンボ構成ではないでしょうか。

コンテストのジャッジも人間ですので、あまりにも長いコンボは前半の印象が薄れてしまいます。見せ場をどこに持っていき、入りから戻りまでをいかに綺麗にまとめて表現するか がキーになります。

僕はコンテストで何度か試したことがあるのですが、ロングコンボ1発とショートコンボ2発とでは、ショートコンボ2発の方が印象が高いです。

一概には言えないのですが、音楽で言うサビの部分と同じで、見ている(聴いている)人にどう表現するのか? を意識することで、たとえ持ち技がオリジナルでなくともイメージはずいぶん変わってきます。トリックの評価は意外と単純なものなのです。

【飽きさせないこと】

​「ジャッジがトリックを見飽きる」これは採点競技としてあってはならないことなのですが、これもフラットランドならではかもしれません。

コンテストのジャッジが、トリックを見飽きたから高得点を付けない ということは本来であればおかしい話しです。しかし、ジャッジ自身ができないトリックを評価するフラットランドという競技では、ジャッジもまた観客。繰り返し何度も同じトリックを見ていればそのトリックが簡単だと錯覚してきます。 いや、錯覚はせずとも心のどこかではそのトリックの印象が薄れているのです。

ここが盲点です。

「ジャッジも観客」という視点で考えたとすると、自分のランまでに行う練習次第で 本番での印象(評価)が大きく変化します。

コンテストの練習時間にメイク率を上げようと 同じトリックを繰り返し練習した場合、大幅にメイク率は上がり 本番で決まる確率が高まってきます。しかしその反面、そのトリック(コンボ)の攻撃力は急降下していき、本番でのインパクトは確実に薄れます。

① 攻撃力を犠牲にしてメイク率を上げるか。

② メイク率を犠牲にして攻撃力を上げるか。

というところでしょう。

でも実際には、会場でいくら練習したところで急激に上手くなるわけはなく、本番で使える力は普段の練習で積み重ねたスキルのみ。

​僕なら確実に②を選びます。 

けん玉だってそうだと思いますが、なかなか決まらないから決まった時の感動やインパクトがあるわけで、技が100%決まると直ぐに飽きてしまって、競技人口はあんなにも増えなかったでしょう。​ トリックを決める競技の魅力はそこにあると僕は思っています。

そのトリック自体の難易度が明確でないフラットランドでは、様々な工夫をすることでジャッジ評価が大きく変動することは事実です。

これは良くも悪くも、フリースタイルであるがゆえの素晴らしい部分でもあり、逆に難しいところでもあります。

​コンテストで成績を残したい方、成績を残せずに悩んでいる方は参考になれば幸いです。